雲中午睡庵

小さな庭いじりや子連れ山登りなど写真を添えて

アストロトレーサーで写す天体写真:M31アンドロメダ銀河とM33さんかく座銀河

ご存じの通り、星は動いている。
と言うか、地球が自転しているので動いて見える。

星の写真を撮ろうとすると、星は暗いから、長い時間シャッターを開けることになる。
そうすると星は動いた分、線になって写真に写る。

星を点に写そうとすると、星の回転に合わせて星を追いかける機械(赤道儀)を使うのが普通だけど、PENTAXのカメラにはGPSや手振れ補正の機能を応用して星を追尾するアストロトレーサーという機能がある。
他社のカメラにはついていないし、星を撮るとき以外使わない機能だから、色物感のある機能だけれど、これが案外使える。
と言うか使って楽しい。

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M31アンドロメダ銀河とM33さんかく座銀河:PENTAX K-1改, D FA 100mmMACRO WR F2.8, f/5.6, 20sec., ISO6400, 17枚をコンポジット・縦横60%トリミング

100mmを使って、M31アンドロメダ銀河とM33さんかく座銀河の2ショットを撮ってみた。
左上が銀河系の隣の銀河、M31アンドロメダ銀河。真ん中の、アンドロメダ座β星・ミラクを挟んで、右下に小さくぼやっと写っているのが、M33さんかく座銀河。こちらも銀河系に近い銀河だそうだ。

100㎜くらいの焦点距離で、20秒くらいのシャッタースピードならば、十分追尾してくれる。

赤道儀を買うのはちょっとハードルが高いと思っている僕のような天体写真初心者や、景色を入れて星を撮る星景写真のついでに星だけの写真も撮ってみたいという人が、一歩を踏み出すにはいい機能なんじゃないかなと思う。

撮影場所は荒船湖。

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