年末に大学時代の知人が九州から来るというので、久しぶりに会うことにした。
とは言え、新型コロナの流行拡大以降、どうも人と外食することから遠ざかっていて、感染が収まってきたとは言え、まだあまり気が乗らない。
何をしようか考えていて、結局最近自分が楽しいと思っていることをするのが一番良いのではないかと思い至った。
そこで、富士山周りに連れ出し、夕焼けと星の写真を撮りに行くのに付き合ってもらうことにした。
まずは夕景を見に、山中湖のパノラマ台を目指したのだが、計算が甘かったのと、東富士五湖道路で事故渋滞があって少し立ち往生したため、着いた時にはもう夕日は見えなかった。
それでも、冬の太平洋側の良く晴れた空が段々と暗くなって、富士山がそのグラデーションを背景にシルエットに浮かび上がる姿を(少なくとも僕は)楽しんだ。
刻々と移り変わっていく空の色を、豚汁とカップラーメンを食べながら、眺め、写真を撮った。
山中湖は対岸の街灯りが眩しいのと、この日は、昇ってくるオリオン座と富士山で写真を撮ってみたかったので、日がどっぷりと暮れる頃、富士山の西側に移動した。
つづく。