雲中午睡庵

小さな庭いじりや子連れ山登りなど写真を添えて

埼玉からも見える北アルプス:両神山・武甲山から

新型コロナの感染拡大以降、あまり遠出をしなくなった。
山登りも近場を選ぶようになり、自宅のある埼玉県内の山ということで、2020年11月に武甲山、2021年10月に両神山に登ったのだけれど、それぞれ山頂から北アルプスが見えた。
埼玉県内から北アルプスが見えたことが驚きだったので紹介したい。
(山好き以外は、へぇそんなものなの、と思うかもしれないけれど…。)

まずは両神山から。

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両神山頂からの北アルプス(赤枠で囲ったあたり)・焦点距離43mmで撮影

山登りの好きな方ならば、なるほど両神山からなら北アルプスも見えそうだと思うかもしれない。
上の写真では、蓼科山の右側に白く連なった山並みがうっすら見える。

拡大して画像処理をしたのが下の写真。

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蓼科山の右に見える槍・穂高

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両神山頂から見る後立山

拡大すると山の形が分かって、確かに北アルプスなことが分かる。
白馬岳は登ったことがないので、少々自信がない。
爺ヶ岳の左に見えているのも剱岳、その左が立山のような気がするがこちらも自信がない。
白馬岳の右側は山並みが切れて、その右に海が見えているように見えなくもない。海だとしたら日本海だけど、断言するにはちょっとぼんやりしている。

余談だけれど、蓼科山を「富士山だ」と指さしている人が数人いた。
蓼科山は諏訪富士という異名もあるくらいで、たしかに両神山頂から見ても富士山の形に見える。
当日は本物の富士山も別の方向に見えていたのだけど、木々の間で見えづらかったので、気づかなかったのだろう。

次は武甲山
武甲山両神山よりも北アルプスから遠く、標高も低い。

その武甲山から北アルプスが見えたのは本当に驚きだった。

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武甲山頂からの北アルプス(赤枠のあたり)・焦点距離43mmで撮影

拡大したのが下の写真。

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武甲山頂からの後立山

こちらもやはり鹿島槍の双耳峰が目印になる。五竜岳は前の山影からギリギリ頂上が頭を出している。
爺ヶ岳の左は剱岳のような気がするが自信はない。

考えてみると、埼玉県から北アルプスを見ようとすると、まず手前に高い山がないことが条件になる。
加えて山自体が樹木に覆われて見晴らしが効かないのであれば、そもそも見ることができない。
そうなると、見ることのできる場所は結構限られそうな気がする。

例えば、甲武信ケ岳や十文字峠など、長野との県境付近は標高も高いし、北アルプスに近いけれど、原生林に覆われていて展望の利く場所が少ない。
(甲武信小屋のHPによると甲武信ケ岳山頂からは見えるようだ。)
雁坂峠の辺りも見えそうな気がするけれど、甲武信ケ岳や八ヶ岳との位置関係はどうだろう。
武甲山より東になると、大霧山あたりは可能性がありそうな気がするけれど、もしかしたら標高が足りなくて、手前の山にさえぎられるかもしれない。

それに条件的には見える場所であっても、もちろん当日が曇っていたら見えるものも見えないし、こちらだけでなく、北アルプスも晴れていないと、北アルプスを見ることはできない。
冬になると北アルプスは雪雲に覆われることが多いだろうから、やはり見られるのは、僕が行った10月・11月の条件のいい日に限られそうな気がする。
見えたのは結構ラッキーだったと思う。

もし他にも埼玉県内で北アルプスの見える場所があれば知りたい。