5月の終わり、榛名山の最高峰・掃部ヶ岳へ行った。
今年高校に入った一番上の娘にも声をかけたところ、珍しく一緒に行くとの返事で、久しぶりに家族5人での山登りになった。
【データ】
<日付>2022年5月下旬
<ルート>榛名湖畔ー硯岩ー掃部ヶ岳山頂(往復)
<時間>登り2時間、下り1時間
<メンバー>5歳と6年生と高1と親2人
<難易度>長い時間歩ければOK
1.登山口まで
家族5人で登山口までのドライブ。今年高校に入ったばかりの1番上の娘がいると、何となく親も子も進路とか将来とか、そんなような話に興味が向かう。
子どもの頃の夢を話した後、「結局なんにもなれなかったな」とつぶやく妻。40代も半ばになると、多分誰もがそんな気持ちと一緒に生きているのだろう。僕もそうだ。
高速道路の上に広がる空は快晴。
伊香保温泉を通り過ぎ、曲がりくねった山道を抜けると、突然、森が切れ、青空の下に一直線の道が伸びる。
道路の細かい溝が音程を刻むようになっていて、少し音程のはずれた「静かな湖畔」をタイヤが奏でると、榛名湖の畔に着く。
周囲を山に囲まれた、いかにも噴火口然としたカルデラ湖に、白鳥の形の足漕ぎボートがいくつも浮かんでいる。それを見た5歳少年が「乗りたい」と言い出し、6年生女子もそれに合わせて「私も乗りたいな」と言う。
「山から下りてきて、時間があったらね」と少年をなだめながら、榛名湖の西側の駐車場に到着した。
2.登山口から硯岩へ
登山口からしばらく、なだらかな斜面の広い道を進む。針葉樹の混じった明るい森だ。
稜線に出たところに硯岩と掃部ヶ岳山頂の分岐がある。
右へ向かうと硯岩。この道は少し岩場になっている。レンゲツツジだろうか、赤い花が所々咲いていて新緑に鮮やかだ。
硯岩は榛名湖側に突き出した岩峰。足元が切れ落ちていて近づくと怖いけれど、その分眺めが良い。足元の榛名湖と、その対岸の榛名富士が良く見える。
②につづく。