昨年末、精進湖に星を見に行った際、アストロトレーサーを使ってオリオン座大星雲を撮った。
以前、アストロトレーサーを使って撮った写真をアップした際、星が流れるのが気になる、と書いてしまったけれど、三脚をしっかり固定し、シャッターを切る際にきちんとリモコンを使うと、かなり改善された。焦点距離500mmでの追尾も以前は20秒が限界かなと思っていたけれど、30秒追尾してもこれくらい星が動かずに写真を撮れた。
やっぱり基本は大事だし、機械のせいにする前に自分でできることをすべきだと反省。
上の写真、80%くらいにトリミングしているのには理由があって、トリミングしていないのが、次の写真。
画面左下に縦じまが入ってしまっている。
というのも、アストロトレーサーは赤道儀なしで星を追尾してくれる優れものではあるのだけれど、固定撮影であることには変わりない。1枚1枚は星を動かさずに写せるけれど、写真ごとに比較すると星はかなり動いている。
こんな感じに、オリオン座大星雲は段々と右上に向かって動いていく。
こういった写真を重ね合わせて合成しノイズを落としてから画像処理をしている。
重ね合わせる時、背景の空が全く同じ色ならば問題ないのだけど、微妙に明るさが違っている。そのため、コントラストを強調したりする画像処理をすると、重ね合わせた境目が縞模様になって目立ってしまう。
背景の色をもっと調整してから重ね合わせるといいのかもしれないけれど、今はこれくらいで精いっぱいかな…。
精進湖の話はこちらから。