10日ほど前の12月8日の夕方、土星が月に隠れる土星食があったので、自宅ベランダで観察した。月も土星も明るいので、街中でも見ることができる。
本当は土星の輪が見えるような望遠鏡で見ると楽しいのだろうけれど、残念ながらうちにはないので、双眼鏡で見ながら、持っている中で一番望遠の500㎜レンズで写真を撮って観察した。
と言っても500㎜だと月はこれくらいの大きさにしか写らない。
なので、トリミングして引き延ばして見ると…
月の上に小さい丸が見えた。惑星でなく恒星だとほとんど点にしか写らないので、これでも恒星ではなく惑星だと分かる。
目をこらすと輪のようなものも見えるような気がしなくもない。多分、心のきれいな人が撮れば500㎜でも土星の環も写りそうな気がする。
ご存じの通り、地球は自転しているので、星は動いて見える。なので、天体を撮影する時には赤道儀という星を追いかけられる機械を使うのだけれど、残念ながら持っていないので、今回の写真は単純に三脚にカメラを据え付けただけの固定撮影で撮った。
シャッタースピードを遅くすると星は動いてしまうので、なるべくシャッタースピードは速く、シャッタースピードを速くすると暗くなってしまうので、感度はノイズが目立たない程度に高く、ということで、色々試して今回は感度ISO-6400、シャッタスピード1/2500秒で撮っている。
ということで、何枚か撮った写真を並べてみる。
油断していると、いつのまにか土星は月の影に隠れてしまった。
そして大体40分後。
望遠鏡で見たり撮ったりするのには及ばないけれど、500㎜レンズ固定撮影でも、半分くらい隠れたり、出てきたりしている所が観察できて案外楽しかった。