雲中午睡庵

小さな庭いじりや子連れ山登りなど写真を添えて

山登り

【子連れ登山記11】隠れた?名山・好展望の浅間隠山

10月の紅葉の時期に、群馬県と長野県の境の浅間隠山を訪れた。登山口までのアプローチが少し遠いけれど、その分高くまで車で行けるので、歩く距離は短くなる。小1の息子を連れて、紅葉と山頂からの展望を楽しんだ山歩き。 浅間隠山・山頂付近からの眺め 【…

【星撮夜記7】夏の北アルプス(太郎平、五色ヶ原)の星空

春から夏は、夜が短くて雲が多いので、なんとなく例年、星を見に行く機会が少なくなる。そんな中、数少ない機会になっているのが、泊りで山に登った時の星空で、今年は北アルプスの薬師岳・五色ヶ原を縦走した際、星空を楽しむことができた。 登山のことを書…

【山歩写真】夜明けの五色ヶ原から、獅子を越え、鬼を横目に、龍王を越える~薬師岳・五色ヶ原縦走・4日目

7.五色ヶ原の夜明け 朝3時半に起きる。昨夜同室だった2人のうち1人はもうすでに出発、もう1人は僕が起きた頃に出発した。2人とも僕が2日かけて歩いた距離またはそれよりも遠くまで、1日で行くそうだ。 小屋の外に出ると東の空にオリオンや冬の星座…

【山歩写真】急登から爽快な縦走路、そして五色ヶ原の夕焼け~薬師岳・五色ヶ原縦走3日目

薬師岳から五色ヶ原へ向かう時、一番標高の高い薬師岳を過ぎれば、後は高原のなだらかな道が続くと登る前は思っていたのだけれど、実際はそうでない。スゴの頭、越中沢岳と2つの急登が続く。それを登りきると、別天地のような開けた縦走路、そして道は五色…

【山歩写真】薬師岳で天地の広さを感じる~薬師岳・五色ヶ原縦走2日目

3.薬師岳へ・天地の広さを感じる山登り 薬師岳・五色ヶ原縦走の2日目は、太郎平小屋から薬師岳を越えて、スゴ乗越小屋に向かう。6時前に太郎平小屋を出発。少し歩くと、夜明けだ。 太郎平の夜明け:PENTAX K-1 Mark II, D FA 21mm F2.4 Limited, f/22, -…

【山歩写真】草原の尾根を行き北アルプスの夕暮れと星を眺める~薬師岳・五色ヶ原縦走1日目

8月、北アルプスの薬師岳・五色ヶ原を縦走した。かねてより歩きたいと思っていた見晴らしのよい草原の道は、思い描いていた通り至福の縦走路だった。天気にも恵まれた4日間の記録を書こうと思う。 1日目・太郎山の夕暮れ:PENTAX K-1 Mark II, D FA 21mm …

【子連れ登山記10】トンボと遊ぶ夏の蔵王・熊野岳

夏休み、中1の娘と小1の息子を連れ、遠出して蔵王に登った。ロープウェイで山頂近くまで行ける楽な登山だけれど、森林限界を超えた草原と火山の砂礫と景色は多彩。小1の息子はトンボを何匹も捕まえては離して楽しんでいた。 ワサ小屋跡付近から地蔵山を振…

【子連れ登山記9】楽々登山で新緑と沼の景色を楽しむ・赤城山長七郎山と小沼

赤城山と言うと最高峰の黒檜山に目が行きがちだけれど、大沼・小沼の2つの火口湖の周りにはいくつもピークが囲んでいる。特に小沼は周囲に建物がなく、広い砂浜もあり、より自然な雰囲気を感じられる。赤城山は車でかなり高くまで登れるので少し歩けば着け…

【子連れ登山記8】特急ラビューに乗って初夏の伊豆ヶ岳

小1の子どもが以前、図鑑に付いてきたDVDを見て西武線の特急ラビューに乗ってみたいと話していた。そこで「ラビューに乗って山へ行かない?」と誘ってみると、乗り気になったので、連れ出した。目指すは、西武線から登りやすい奥武蔵の伊豆ヶ岳。 【デー…

【子連れ登山記7】富士山を見ながら山頂で花見~百蔵山

4月に入って2回目の日曜日、山梨県大月市の百蔵山に出かけた。富士山の眺めが良いこの山。山頂には桜が植わっていて、この日は丁度満開。思いがけず、富士山を眺めながらの花見ハイキングを楽しんだ。 【データ】<日付>2023年4月上旬<ルート>登山口駐…

【子連れ登山記6】低くても展望よし鎖場あり・奥武蔵石尊山・官ノ倉山

2月の上旬、奥武蔵の石尊山と官ノ倉山へ出かけた。6歳になったばかりの子どもを連れて、最近疲れ気味の大人たちも手軽に行けそうな山ということで選んだ標高300mほどの低い山だけれど、ちょっとした鎖場あり、頂上からの展望も開け、山登りの魅力をコンパ…

【子連れ登山記5】秋と冬のあわい四阿山で霧氷トレッキング

10月末の日曜日、群馬の嬬恋と長野の菅平の間にある四阿山に出かけた。少し遅めとは言え10月だったので気分は秋山で紅葉狩りだったけれど、パルコール嬬恋のゴンドラで標高2000mまで登ると、木々の枝先は霧氷で白くなっていて、冬の装いだった。麓は秋、山の…

笠ヶ岳のブロッケンと「日本百名山」

山登りをする人ならば、好き嫌いはともかく、ほぼ全員、百名山の存在は知っていると思う。その一方で、百名山を選んだ深田久弥氏の「日本百名山」を実際読んだことのある人は少ないのでは?という話もよく聞く。 僕は「日本百名山」は結構好きで、1つ1つの…

【山歩写真】杓子平カールの眺めと山頂の夕景夜景・北アルプス笠ヶ岳②

3.山頂からの夕景 抜戸岳付近で稜線に出てから笠ヶ岳手前まで、道はゆるやかな下りが続く。空はどんよりとした曇り。 それでも夏山では夕暮れ時になると、山に張り付いていた雲が消えて夕焼けが見えることがあるから、そんな天気になることを期待しながら…

【山歩写真】杓子平カールの眺めと山頂の夕景夜景・北アルプス笠ヶ岳①

夏休みを利用して、3年ぶりに北アルプスを訪ねた。登ったのは笠ヶ岳、ルートは新穂高温泉からの笠新道往復だ。笠新道は新穂高温泉から笠ヶ岳の最短ルートだけれど、その分、短距離で高低差約1350mを登り下りする急坂のルート。 僕にとってはきついルートだ…

【山歩写真】高原の緑と火山の黒・夏の盛りの浅間山(前掛山)②

3.火山を行く 緑の火口原を通り過ぎ、いよいよ浅間山の本体への登りにとりかかる。 夏空と火山:PENTAX K-1 Mark II, smc FA28mm F2.8, f/11, C-PLフィルター使用

【山歩写真】高原の緑と火山の黒・夏の盛りの浅間山(前掛山)①

7月の終わり、浅間山へ出かけた。浅間山は言わずとしれた、今も噴煙をたなびかせる火山。けれども登ってみると、火山のイメージにとどまらず、麓の森、外輪山との間には緑の高原が広がり、山頂付近は火山と、様々な山の魅力を楽しめる山だった。 湯ノ平高原…

【子連れ登山記4】新緑まぶしい初夏の榛名山・掃部ヶ岳②

hirune-kumo.hatenablog.com ↑前回の記事からつづき 3.硯岩から山頂 硯岩から一旦分岐点に戻り、今度は山頂を目指す。分岐点の辺りは、硯岩と掃部ヶ岳の鞍部になっていて、なだらかな道が少しの間続く。段々と針葉樹が少なくなり、新緑の木漏れ日が明るい…

【子連れ登山記4】新緑まぶしい初夏の榛名山・掃部ヶ岳①

5月の終わり、榛名山の最高峰・掃部ヶ岳へ行った。今年高校に入った一番上の娘にも声をかけたところ、珍しく一緒に行くとの返事で、久しぶりに家族5人での山登りになった。 【データ】<日付>2022年5月下旬<ルート>榛名湖畔ー硯岩ー掃部ヶ岳山頂(往復…

【子連れ登山記3】奥武蔵・棒ノ嶺(棒ノ折山)、白谷沢コース

白谷沢コースは一般の登山道としては珍しい沢沿いのコース。水しぶき上げる沢のすぐ隣を、何度も川を渡りながら登っていくルートは、初夏の季節、本当に気持ちいい。 このルートを行くのは2回目。前回は頂上まで行ったけれど、今回はちょっと失敗してしまい…

【子連れ登山記2】小学6年生の娘と行く荒船山~修験道場の跡と絶壁からの展望~

4月の半ば、群馬と長野の県境にある荒船山に登った。荒船山は北側が絶壁になって切れ落ちていて、そこから南は平らな台地が続く、遠くから見ると四角形に見える変わった形の山だ。近くを通る国道254号線からは、北側の断崖がよく見える。 艫岩からの眺め 【…

【子連れ登山記1】富士山の見えなかった石割山

最近なかなか山へ行けていない。子どもも3人いれば、それは予定もなかなか合わないし、夫婦共働きでお互い忙しいのは分かっているから、休みの日に僕だけ「ちょっと山へ行ってくるね」とはなかなか言えない。(妻も山に登る。)せめて1人くらい、子どもを…

埼玉からも見える北アルプス:両神山・武甲山から

新型コロナの感染拡大以降、あまり遠出をしなくなった。山登りも近場を選ぶようになり、自宅のある埼玉県内の山ということで、2020年11月に武甲山、2021年10月に両神山に登ったのだけれど、それぞれ山頂から北アルプスが見えた。埼玉県内から北アルプスが見…