雲中午睡庵

小さな庭いじりや子連れ山登りなど写真を添えて

【えほんパパ好み】春ののはらに出かけたくなる本

僕の住む埼玉はだいぶ暖かくなってきて、外に出かけたくなる季節になってきました。
そこで、今回のテーマは「春ののはらに出かけたくなる本」です!

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ぐりとぐらのえんそく」

ぐりとぐらシリーズと言えば、どの本でもはらっぱでお弁当を食べていそうですが、「えんそく」をピックアップしました。

その訳は、くまさんの歌っている鼻歌。
春の温かさに、のんびり過ごしたくなる気持ちが、ひらがな4行の鼻歌に見事に表現されています。

くまさんの鼻歌に、春は背中で感じるものなんだなと気づかされます。

のはらで掘ってきた、きいちごを庭に植える、くまさんのライフスタイルも魅力的です。
もちろん、春ののはらに、自分たちが食べる分よりもどっさりお弁当を作って持って行く、ぐりとぐらのライフスタイルも。

ぐりとぐらは、3歳くらいから、と書いていますが、うちの一番下の男の子は、3歳だと反応いまいち、4歳になってから割と面白そうにし始めました。逆にお姉ちゃんたちは、2歳後半くらいから読んでいたかも。

「おでかけのまえに」

ピクニックに出かけるまでの、朝のしたくを描いた絵本なのですが、こちらのあやこちゃん、お弁当をつめようとしてぐちゃぐちゃにしたり、出発前に洋服を汚しちゃったり、お母さん、お父さんが準備をしている中、色々としでかしてくれちゃいます。

そんな話の筋だけ聞くと、大人にとっては、むしろピクニックに行きたくなくなる話のような気がしてきますが、この本から伝わってくるのは、お出かけ前の子どものわくわく感。

読んでいる時、子どもは「こんなことして、いけないんだ~」という感じでにやりと笑い、大人は「そういう君だって同じようなことしてるでしょ」と思いながら見ている。
最後に「ばんざい、ピクニック」と言って出発すると、やっぱりお出かけって楽しいよねという気持ちにさせてくれるのが、この本の魅力です。

もちろん、林明子さんのやさしく見守るような絵が、そんな世界を作り上げる大きな役割を果たしています。

少し字が多めなので、2歳後半か3歳くらいから。

こんな絵本で気分を盛り上げて、休みの日に子どもたちと少し離れた広い公園や牧場なんかに出かけると楽しい季節です。

【えほんパパ好み】てつどうの絵本

わが家は上2人が女の子、1番下が男の子の3人姉弟です。
男の子がだんだん大きくなってくると、家にある絵本もやっぱり変化が出てきて、乗り物系の絵本なんかが増えてきます。

そこで今回は、男の子の好きな鉄道の絵本を紹介します。

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と、ここまで書いておいて、実は下の子が生まれてから買ったのは、3冊のうち1冊だけだったりする…。

1.コトコトでんしゃ

1両編成の電車が牧場や山の中を、コトコトコトンと走っていく絵本。
この本で(パパが)一番好きなところは、山の中で電車を見ている動物の選択が、くまさん、かもしかさん、さるさん、というところです。
かわいらしい絵柄の小さい子向けの絵本だから、リアリティには多少目をつむって、もう少し動物園なんかにいそうな生き物にしてもよさそうなところ、かもしかを登場させる。
山登り好きとしては、日本の山の雰囲気が出ていて親しみを感じます。

文字も多くないので、0歳からでもいいかなと思います。

2.ペンギンきょうだい れっしゃのたび

ペンギンのきょうだい、おねえちゃん、ペンちゃん、ギンちゃんの3人が、列車に乗って、おじいちゃんおばあちゃんに会いに行くお話。
3人の乗るマーガレット号ですが、どうやらディーゼル車っぽいのが、この本のポイントです。

出発するときの「ブウーン」という効果音。パンタグラフや架線のない絵。

ヨーロッパの頭端駅風な駅や、売店など、細部にこだわっている絵本なので、ここはやっぱりディーゼル車なのではないかな、と個人的には思っています。
(今回のブログのタイトルを「でんしゃ」でなく「てつどう」にしたのも、この本のそんな描写に敬意を表したちょっとしたこだわりです。この本のタイトルも「でんしゃ」でなく「れっしゃのたび」ですね。)

きっぷを拾ってくれるおじさんとか、乗り合わせた人(動物?)にも、それぞれ物語があるような描写も楽しいです。

この本もそれほど文字は多くないので、1~2歳くらいから楽しめるかなと思います。

3.しゅっぱつ しんこう!

この本は男の子も楽しいけれど、一番喜ぶのはお父さん、それも昭和生まれの、かもしれません。
表紙からし国鉄型の特急「はつかり」。
子どもの頃、プラレールや、おもちゃの車両で持っていた電車です。

僕は以前、函館に住んでいたことがあり、その頃JRの割引切符が飛行機と比べ安かったこともあり、しばしば青函トンネルから在来線特急と新幹線を乗り継いで、東京を往復していました。
この絵本の世界は、その時に見た盛岡周辺の景色だったりします。

そんなお父さんをノスタルジックにしてくれる絵本ですが、リアルな電車や気動車の描写は今の子どももしっかり魅了します。

2歳くらいからの男の子と、昭和生まれのお父さん向けの絵本です。

【えほんパパ好み】やさしくしたい時に読む本

もともと自分が本好きだったせいか、これまで3人の子育てをしてくる中で、子どもたちとも割とたくさん絵本を一緒に読んできました。
そんな中でパパ目線で面白かった本を紹介していきたいと思います。

今回は「やさしくしたい時に読む本」。

子育てをしていると、こっちに余裕がないシチュエーションは結構あって、そんな時に言うことを聞かなかったり、思っていたのと別の行動をされたりすると、そんな大したことではないのに、つい強く叱ってしまっったりすることもしばしば。

そんなことのあった夜、寝る前に読みたい本です。

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1.「くっついた」

2冊とも割と有名な本なので、今さら紹介、というのも何なのですが、まずは「くっついた」から。

色々な動物たちが、ページの両側に離れた状態から、「くっついた」を繰り返していく、という絵本なのですが、そのくっつき方が動物ごとに特徴があって、面白いのです。

最後は、おかあさんとおとうさんが、「わたし」の両側にくっつきます。
ここで絵本を真似して子どもに「くっついた」をする、というのが、この本の使い方。

叱りすぎちゃったな、とか、あんなに言うんじゃなかったな、とか、そんな気持ちを抱えていても、絵本の力で、子どもに「くっついた」ができてしまいます。

文字も多くないので、0歳児から、どうぞ。

2.「だいすき ぎゅっぎゅっ」

この絵本は、まさに最近子どもに優しくできていないな、と思っていた時に、本屋で出会った絵本。

うさぎの親子の1日を描いているのだけど、その親子は1日に何度も「だいすき ぎゅっぎゅっ」をします。
その時の子うさぎの嬉しそうな表情。
もちろん読んで聞かせる時は、そこで合わせて、ぎゅーをします。

「くっついた」よりはちょっと文字が多かったり、時計が出てきたりするから、2歳くらいからかな。

ちなみに上の写真の「だいすき ぎゅっぎゅっ」はクリスマス時期に買ったので、クリスマス特別カバーです。

僕のように普段ついつい怒りすぎてしまうママやパパは、こんな本を使って、自分の中の優しい気持ちを思い出したり、素直に言いにくい愛情を伝えたりできると、いいんじゃないかなと思ったりします。