春はやはり早足だ。
去年、花を咲かせた後、ほったらかしにしていたチューリップが今年も花を咲かせたかと思うと、1週間ほどで散ってしまい、今はローダンセマムが花盛りだ。
深い紅色の花を見て、いい色だな、去年の自分はいいセンスをしているな、と悦に入っていたところ、家族には、くすんだ色のチューリップと言われてしまった。人の感覚は同じ家で暮らしていても様々だ…。
シクラメンも今年も花を咲かせてくれた。この鉢植えは大して世話をしていないのに、もう5年くらい毎年咲いている気がする。
花壇に植えた菜の花を見て、この春、気づいたことがある。
菜の花は最初に咲いた花の方が大きくて、後になって咲く花は小さい。
育てて間近で見て、ようやく気づくこともある。
菜の花の後ろにはつるバラが枝と葉っぱをぐんぐん伸ばしている。つるバラはこの冬、ガーデンアーチを買って誘引してみた。今までよりも高さがあるので、花の咲くのが楽しみだ。
花壇を眺めていると、今日は一匹の揚羽がやってきて、バラの葉で羽を休めていた。
今年、菜の花を植えたのは、モンシロチョウがやって来たらいいなと思っていたのだけど、モンシロチョウはやって来ない。菜の花の葉に虫食いもない。菜の花はもうすぐ花が終わりそうなのに。
そして、花壇を眺めていて驚いたのが、山百合の芽だ。
山百合は球根より上にも根が生えるので、深めに球根を植えている。なので、地表に出てきた芽は思っていた場所と違う所から生えてくることも多い。
今年は1本の山百合が、土留めの木の柵に穴を開けて出てきた。
この柵はもう3年か4年くらい使っているものなので、だいぶボロボロになっていたのは知っていたのだけど、それにしても木の真ん中から生えてきている。
土を少し掘り返してみても、かなり深い所から木に潜り込んでいるようで、入り込んだ場所が分からなかった。
さすがにこれだと育たないかなと思うけれど、育ったら育ったで、木の柵が割れそうだ。どっちにしろ、この土留めはそろそろ更新しないといけないようだ。