雲中午睡庵

小さな庭いじりや子連れ山登りなど写真を添えて

難民について少し調べてみた

ロシアのウクライナ侵攻で難民のことが気になって少し調べてみた。

data2.unhcr.org

上のリンクは、国連難民高等弁務官事務所のデータのページだと思うのだけど、ここによると、3月26日の時点で、ウクライナから約382万にの人が難民となって国外に逃れているようだ。
そのうち、ポーランドに逃れたのが、約227万人。
ルーマニアが約59万人、モルドバが約38万人、ハンガリー約35万人と続いている。

横浜市の人口が3月1日時点の推計で約377万人だからそれよりも多くの人が、国外に逃れたことになる。

ポーランドに逃れた人の数は、名古屋市の人口と比べると分かりやすい。
名古屋市の人口は3月1日時点の推計で、約232万人。

ポーランド国内に突然、名古屋市ができたようなものだろうか。
(もちろん難民は全員が集まって暮らしている訳ではないので、名古屋のような街が突然できるのとは違うけれど。)
ちなみにウィキペディア情報では、ポーランドの首都ワルシャワの人口は約179万人で難民の数はこれより多い。

しかも、難民たちは外国語を話す外国人だ。
ニュースを見る限り、ポーランドの人たちは温かく難民を迎え入れてくれているようだけれど、社会には負荷がかかるだろうし、程度の問題はあるにせよ摩擦もいずれ起きてしまうだろう。

ちなみに東日本大震災の避難者数で検索すると復興庁のページが出てきた。

復興庁 | 全国の避難者の数(所在都道府県別・所在施設別の数)

このページにある「避難者数の推移」というpdfを見ると、平成23年12月(発災後9か月)で約33万人となっていた。

1人1人の大変な思いを単純に数字で比べるのは適切ではないかもしれないけれど、今回のウクライナ難民の数の多さは分かる。

戦争を終わらせるには、どうすればいいのか。

僕にはアイデアはない。けれど、難民を助けるために幾ばくか寄付をするようなことはできるなと思って、少し寄付をしてみた。
こういうケースの場合、物よりも、金の方が遠方に届けるには速い。

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冒頭にリンクを張ったUNCHRのページをもう少し見てみると、シリア難民のデータもあった。
自分は無知だったなと思ったのだけれど、シリア難民は約570万人もいるのだそうだ。

そのうち、約375万人がトルコに逃れている。

僕は知らなかったけれど、トルコは世界のために、知らない間に大きな負担をしてくれていたのだろう。

難民を助けることはもちろん、難民を受け入れてくれている人たちの負担を和らげるということも、難民が逃れてこないような遠い国からするべきことなのだろうなと思った。

ウクライナとシリアの難民を比べると、ウクライナの情報は日本にも届いているけれど、シリアの情報はあまり届いていないことが分かる。

その国の政府が難民と同じ立場(ウクライナのケース)なのか、逆にそもそも難民を生み出す原因となっている(シリアのケース)か、が大きな要因の1つなのだろうと思う。

インターネットの発達した世界ではあるけれど、政府の発信力というのは、やはりまだ強い。