花壇で桔梗が咲いた。
うちの花壇は、5月のつるバレリーナと7月の山百合が目立つ花になっていて、その間のやや花の少ない時期に毎年花を咲かせてくれているのがこの桔梗。
桔梗はつぼみも面白い形をしていて、折り紙の紙風船のようだ。
最初に咲く一番上の花の下には、まだいくつもそんな紙風船が膨らんでいる。
青紫の花は梅雨の曇天に、少しの清涼感を与えてくれる。
そんなことを思いながら、レンズをとっかえひっかえ、写真を撮って楽しんでいると、思わぬ珍客と出会った。
(次の写真は蛇なので、苦手な方はここまでで。)
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蛇だ。
といっても、ほんの長さ15cmくらいのトカゲくらいの小さい蛇。
最初は花壇の横の駐車場に、黒いゴムひものような物が落ちているなと思い、こんな所に何だろうと近づいて見ると、動いた。
小さいけれど、下をチロチロと出して、体をくねらせて移動する様は、正に蛇。
今まで40数年生きてきて、蛇を見たことはほとんど無かったのだけれど、まさか埼玉の住宅街で、しかも自分の家で蛇に出会うとは思わなかった。
様子を見ていると、コンクリートブロックの幅1cmほどの溝の中にスルスルとすぐに逃げ込み、そうした細長いすき間に入ってしまうと、ここに蛇がいると思って見るのでもなければ、まず見つけられないだろうなと思う。
小さな花壇スペースでも、思っている以上に多様な生態系があるのだなと、なんだか感心した出会いだった。