雲中午睡庵

小さな庭いじりや子連れ山登りなど写真を添えて

【子連れ登山記1】富士山の見えなかった石割山

最近なかなか山へ行けていない。
子どもも3人いれば、それは予定もなかなか合わないし、夫婦共働きでお互い忙しいのは分かっているから、休みの日に僕だけ「ちょっと山へ行ってくるね」とはなかなか言えない。(妻も山に登る。)
せめて1人くらい、子どもを連れて行かないと、さすがに家に居場所がなくなってしまう。

できれば一番下の、やんちゃ坊主の保育園児を連れていければ、僕は楽しめるし、妻は休めるので良いのだけど、この少年「ママが一緒じゃないとやだ」と言って、なかなか一緒に行ってくれない。

そこで、ようやく一番上の子を除いた4人の予定がそろって空いた春休みの日曜日、山へ行くことにした。

目的は2つ。
1.一番下の子に「山登りって楽しい」と思ってもらい、
2.あわよくば、次回からパパと2人でも山に行けるようになってもらう。

【データ】

<目的地>石割山
<日付>2022年3月下旬
<子ども>小学5年生と5歳
<ルート>石割神社駐車場→石割神社→石割山→平尾山分岐→石割神社駐車場
<難易度>坂道を長時間歩ければ

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春爛漫のノースポール

暖かくなってノースポールが元気だ。

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PENTAX K-1 Mark II, D FA Macro 100mmF2.8, f/5.6

明るい春の日差しに白がまぶしく見える。
近くに寄って見てみると、真ん中の黄色い部分の中に少し長くなっている所があって、それが円い輪のようになっているのが面白い。

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ジュリアンの食害・黄色は美味しくないらしい

少し前の話、3月の半ばころ、ジュリアンの花が食害にあった。
何だか食べられているな、と思って、2日くらいしたら、もう花がなくなっていた。

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その間、花の周りを調べてみても、虫がついている様子はない。

日中は土の中に潜っている虫なのか(去年、キキョウの葉っぱが食べられたときは、芋虫が土の中から出てきたのを捕獲した)。
それともほとんど見えないくらいの小さな虫が、花を食べた後、あっという間に羽化して飛び立ったのか。

そんなことを考えていたある風の強い雨の日、食べられた鉢植えの周りを見ると、少し離れた場所にかじられた花の切れ端が落ちているのを見つけた。
そして、鉢の近くに落ちていた鳥の糞。

虫だったら、食べた花をそんな所まで持っていくことは多分できない。
となると犯人(犯動物?)は鳥か。

ネットで検索してみると、どうやら鳥が花を食べたりすることもあるようだ。

朝、寝床の中から、最近暖かくなってきたせいか、鳥の鳴き声が聞こえて心地いいな、なんて思ったりしていたけれど、あれはもしかして花を食べに来ていたのか…。
と思うと少し悔しい。

現行犯で見たわけではないから断言はできないけれど、状況証拠は鳥有罪だ。

一度、食べられたジュリアンはその後、再び花を咲かせ、再度鳥に食べられ、三度目に咲いた花は今のところまだ食べられていない。

この間、なぜか黄色の花だけは一度も食べられていない。
黄色の花は美味しくないのだろうか。

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そんなことがあり、うちのジュリアンの鉢は黄色の株だけ、他の色の株よりも大きい。

難民について少し調べてみた

ロシアのウクライナ侵攻で難民のことが気になって少し調べてみた。

data2.unhcr.org

上のリンクは、国連難民高等弁務官事務所のデータのページだと思うのだけど、ここによると、3月26日の時点で、ウクライナから約382万にの人が難民となって国外に逃れているようだ。
そのうち、ポーランドに逃れたのが、約227万人。
ルーマニアが約59万人、モルドバが約38万人、ハンガリー約35万人と続いている。

横浜市の人口が3月1日時点の推計で約377万人だからそれよりも多くの人が、国外に逃れたことになる。

ポーランドに逃れた人の数は、名古屋市の人口と比べると分かりやすい。
名古屋市の人口は3月1日時点の推計で、約232万人。

ポーランド国内に突然、名古屋市ができたようなものだろうか。
(もちろん難民は全員が集まって暮らしている訳ではないので、名古屋のような街が突然できるのとは違うけれど。)
ちなみにウィキペディア情報では、ポーランドの首都ワルシャワの人口は約179万人で難民の数はこれより多い。

しかも、難民たちは外国語を話す外国人だ。
ニュースを見る限り、ポーランドの人たちは温かく難民を迎え入れてくれているようだけれど、社会には負荷がかかるだろうし、程度の問題はあるにせよ摩擦もいずれ起きてしまうだろう。

ちなみに東日本大震災の避難者数で検索すると復興庁のページが出てきた。

復興庁 | 全国の避難者の数(所在都道府県別・所在施設別の数)

このページにある「避難者数の推移」というpdfを見ると、平成23年12月(発災後9か月)で約33万人となっていた。

1人1人の大変な思いを単純に数字で比べるのは適切ではないかもしれないけれど、今回のウクライナ難民の数の多さは分かる。

戦争を終わらせるには、どうすればいいのか。

僕にはアイデアはない。けれど、難民を助けるために幾ばくか寄付をするようなことはできるなと思って、少し寄付をしてみた。
こういうケースの場合、物よりも、金の方が遠方に届けるには速い。

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冒頭にリンクを張ったUNCHRのページをもう少し見てみると、シリア難民のデータもあった。
自分は無知だったなと思ったのだけれど、シリア難民は約570万人もいるのだそうだ。

そのうち、約375万人がトルコに逃れている。

僕は知らなかったけれど、トルコは世界のために、知らない間に大きな負担をしてくれていたのだろう。

難民を助けることはもちろん、難民を受け入れてくれている人たちの負担を和らげるということも、難民が逃れてこないような遠い国からするべきことなのだろうなと思った。

ウクライナとシリアの難民を比べると、ウクライナの情報は日本にも届いているけれど、シリアの情報はあまり届いていないことが分かる。

その国の政府が難民と同じ立場(ウクライナのケース)なのか、逆にそもそも難民を生み出す原因となっている(シリアのケース)か、が大きな要因の1つなのだろうと思う。

インターネットの発達した世界ではあるけれど、政府の発信力というのは、やはりまだ強い。

アストロトレーサーで撮る天体写真4:バラ星雲

赤道儀が無くても天体を追尾撮影してくれるPENTAXの飛び道具・アストロトレーサーを使って撮る天体写真。今度はバラ星雲を撮ってみた。

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PENTAX K-1 Mark II, KOWA Prominar 500mm F5.6, F/5.6, ISO12800, 20sec., 34枚を合成

バラ星雲という名前は本当に言いえて妙で、そう言われるともう宇宙に浮かぶ赤いバラにしか見えなくなってくる。
中央の暗い部分はおしべやめしべ、周りの星雲の濃淡が八重に重なったバラの花びらを思わせる。

焦点距離500mmのレンズでアストロトレーサーだと、追尾できるのはせいぜい20秒。(それでも結構流れているけれど…。)
露出時間は伸ばせないから、今回は感度を12800に上げてみた。

毎回、同じ感想だけれど、天体写真初心者としては、図鑑やネットで見た星雲の姿を自分で写したというのは単純に嬉しい。
でも、このくらいのサイズに縮小すると目立たないけれど、やっぱり星は点ではなく流れているし、折角空が暗い所に行っているのだから、もう少し露出時間を長くしてみたいと思う。
(やっぱりそのうち赤道儀を買ってしまいそうだ。)

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ちなみにバラ星雲の場所は上の写真の通り。

冬の大三角の中、ベテルギウスプロキオンを結んだ線の真ん中よりややベテルギウス寄り、三角の少し内側にある。

撮影場所は道平川ダム(荒船湖)。

 

hirune-kumo.hatenablog.com

 

【ステイホームにマクロレンズ】アネモネの「花」

先日、アネモネマクロレンズを向けていて、ふと気づいた。
何だか、前に写したのと違う…。

以前写した写真はこちら。

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PENTAX K-1 Mark II, D FA Macro 100mmF2.8, f/4, +0.3EV

そして、新しく写した写真はこちら。

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PENTAX K-1 Mark II, D FA Macro 100mmF2.8, f/8, +2.0EV

前撮った写真の花の真ん中は、なんだか紫蘇で巻いた和菓子みたいな感じで、黒ずんだ色が熟した感じに見えるけれど、新しく撮った方は、つんつんとアザミのような、生え始めた坊主頭のように見える。

どうやら前撮った花は、咲いてからしばらく経ったもので、今度撮った花は咲いてからあまり日が経っていないもののようだ。

おしべも、初めは寝ていたのが、段々と立ち上がってくるみたいだ。

ネットで調べると、白くて大きな部分は花弁でなく、がくなのだそう。
真ん中のつんつんとした丸い部分がめしべが集まっているところなのだそうだ。

マクロレンズで写真を撮らなければ、ずっと気づかなかったかもしれないけれど、気づいてからアネモネを見ると、この花は咲いてからだいぶ経っているなとか思うようになった。

知識が広がるというのは楽しい。

【えほんパパ好み】春ののはらに出かけたくなる本

僕の住む埼玉はだいぶ暖かくなってきて、外に出かけたくなる季節になってきました。
そこで、今回のテーマは「春ののはらに出かけたくなる本」です!

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ぐりとぐらのえんそく」

ぐりとぐらシリーズと言えば、どの本でもはらっぱでお弁当を食べていそうですが、「えんそく」をピックアップしました。

その訳は、くまさんの歌っている鼻歌。
春の温かさに、のんびり過ごしたくなる気持ちが、ひらがな4行の鼻歌に見事に表現されています。

くまさんの鼻歌に、春は背中で感じるものなんだなと気づかされます。

のはらで掘ってきた、きいちごを庭に植える、くまさんのライフスタイルも魅力的です。
もちろん、春ののはらに、自分たちが食べる分よりもどっさりお弁当を作って持って行く、ぐりとぐらのライフスタイルも。

ぐりとぐらは、3歳くらいから、と書いていますが、うちの一番下の男の子は、3歳だと反応いまいち、4歳になってから割と面白そうにし始めました。逆にお姉ちゃんたちは、2歳後半くらいから読んでいたかも。

「おでかけのまえに」

ピクニックに出かけるまでの、朝のしたくを描いた絵本なのですが、こちらのあやこちゃん、お弁当をつめようとしてぐちゃぐちゃにしたり、出発前に洋服を汚しちゃったり、お母さん、お父さんが準備をしている中、色々としでかしてくれちゃいます。

そんな話の筋だけ聞くと、大人にとっては、むしろピクニックに行きたくなくなる話のような気がしてきますが、この本から伝わってくるのは、お出かけ前の子どものわくわく感。

読んでいる時、子どもは「こんなことして、いけないんだ~」という感じでにやりと笑い、大人は「そういう君だって同じようなことしてるでしょ」と思いながら見ている。
最後に「ばんざい、ピクニック」と言って出発すると、やっぱりお出かけって楽しいよねという気持ちにさせてくれるのが、この本の魅力です。

もちろん、林明子さんのやさしく見守るような絵が、そんな世界を作り上げる大きな役割を果たしています。

少し字が多めなので、2歳後半か3歳くらいから。

こんな絵本で気分を盛り上げて、休みの日に子どもたちと少し離れた広い公園や牧場なんかに出かけると楽しい季節です。