雲中午睡庵

小さな庭いじりや子連れ山登りなど写真を添えて

淡雪の花壇と今年最初のクロッカス

珍しく関東地方に雪の降った次の朝、早春の雰囲気を写真に撮ろうと庭に出た。
雪国の人には申し訳ないけれど、滅多に雪の降らない埼玉の平野部に暮らしていると、雪が降るや雪を楽しもうと気持ちがそわそわする。
補足しておくと、函館に4年、札幌に3年暮らした経験も一応ある。北海道にいた時、雪が消えつつある3月に感じた気持ちを、追体験しようとする感じと言えば言い訳になるだろうか。

PENTAX K-1 Mark II, smc FA77mm Limited F1.8, f/1.8, +0.7EV

朝食を食べ、玄関のドアを開けるともう日なたの雪はほとんど消えていた。

雪の下から生えてくるクロッカスを撮りたかったのに残念だ。

PENTAX K-1 Mark II, D FA Macro 100mmF2.8, f/2.8

スズランの芽の周りには、まだ雪があった。

PENTAX K-1 Mark II, D FA Macro 100mmF2.8, f/2.8

雪の下から、春が芽生えている感じだ。うん。

そして、この日もいい被写体になってくれたのが、プリムラ・マラコイデス。

PENTAX K-1 Mark II, smc FA77mm Limited F1.8, f/2.8, +0.7EV

何となく、夏山で雪渓の周りに咲く高山植物のように見えなくもない。

そんな風に楽しんだ後、家に入ろうとすると、ついさっき、つぼみを写したクロッカスの花が開いている。

PENTAX K-1 Mark II, D FA Macro 100mmF2.8, f/3.5, +0.3EV

淡い雪は束の間。春のにぎやかな足音にかき消され、三寒四温の歩みもやや無粋ではないかと思いつつ、春の訪れは春の訪れとして嬉しくもある。