雲中午睡庵

小さな庭いじりや子連れ山登りなど写真を添えて

アストロトレーサーで撮る天体写真4:バラ星雲

赤道儀が無くても天体を追尾撮影してくれるPENTAXの飛び道具・アストロトレーサーを使って撮る天体写真。今度はバラ星雲を撮ってみた。

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PENTAX K-1 Mark II, KOWA Prominar 500mm F5.6, F/5.6, ISO12800, 20sec., 34枚を合成

バラ星雲という名前は本当に言いえて妙で、そう言われるともう宇宙に浮かぶ赤いバラにしか見えなくなってくる。
中央の暗い部分はおしべやめしべ、周りの星雲の濃淡が八重に重なったバラの花びらを思わせる。

焦点距離500mmのレンズでアストロトレーサーだと、追尾できるのはせいぜい20秒。(それでも結構流れているけれど…。)
露出時間は伸ばせないから、今回は感度を12800に上げてみた。

毎回、同じ感想だけれど、天体写真初心者としては、図鑑やネットで見た星雲の姿を自分で写したというのは単純に嬉しい。
でも、このくらいのサイズに縮小すると目立たないけれど、やっぱり星は点ではなく流れているし、折角空が暗い所に行っているのだから、もう少し露出時間を長くしてみたいと思う。
(やっぱりそのうち赤道儀を買ってしまいそうだ。)

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ちなみにバラ星雲の場所は上の写真の通り。

冬の大三角の中、ベテルギウスプロキオンを結んだ線の真ん中よりややベテルギウス寄り、三角の少し内側にある。

撮影場所は道平川ダム(荒船湖)。

 

hirune-kumo.hatenablog.com

 

【ステイホームにマクロレンズ】アネモネの「花」

先日、アネモネマクロレンズを向けていて、ふと気づいた。
何だか、前に写したのと違う…。

以前写した写真はこちら。

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PENTAX K-1 Mark II, D FA Macro 100mmF2.8, f/4, +0.3EV

そして、新しく写した写真はこちら。

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PENTAX K-1 Mark II, D FA Macro 100mmF2.8, f/8, +2.0EV

前撮った写真の花の真ん中は、なんだか紫蘇で巻いた和菓子みたいな感じで、黒ずんだ色が熟した感じに見えるけれど、新しく撮った方は、つんつんとアザミのような、生え始めた坊主頭のように見える。

どうやら前撮った花は、咲いてからしばらく経ったもので、今度撮った花は咲いてからあまり日が経っていないもののようだ。

おしべも、初めは寝ていたのが、段々と立ち上がってくるみたいだ。

ネットで調べると、白くて大きな部分は花弁でなく、がくなのだそう。
真ん中のつんつんとした丸い部分がめしべが集まっているところなのだそうだ。

マクロレンズで写真を撮らなければ、ずっと気づかなかったかもしれないけれど、気づいてからアネモネを見ると、この花は咲いてからだいぶ経っているなとか思うようになった。

知識が広がるというのは楽しい。

【えほんパパ好み】春ののはらに出かけたくなる本

僕の住む埼玉はだいぶ暖かくなってきて、外に出かけたくなる季節になってきました。
そこで、今回のテーマは「春ののはらに出かけたくなる本」です!

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ぐりとぐらのえんそく」

ぐりとぐらシリーズと言えば、どの本でもはらっぱでお弁当を食べていそうですが、「えんそく」をピックアップしました。

その訳は、くまさんの歌っている鼻歌。
春の温かさに、のんびり過ごしたくなる気持ちが、ひらがな4行の鼻歌に見事に表現されています。

くまさんの鼻歌に、春は背中で感じるものなんだなと気づかされます。

のはらで掘ってきた、きいちごを庭に植える、くまさんのライフスタイルも魅力的です。
もちろん、春ののはらに、自分たちが食べる分よりもどっさりお弁当を作って持って行く、ぐりとぐらのライフスタイルも。

ぐりとぐらは、3歳くらいから、と書いていますが、うちの一番下の男の子は、3歳だと反応いまいち、4歳になってから割と面白そうにし始めました。逆にお姉ちゃんたちは、2歳後半くらいから読んでいたかも。

「おでかけのまえに」

ピクニックに出かけるまでの、朝のしたくを描いた絵本なのですが、こちらのあやこちゃん、お弁当をつめようとしてぐちゃぐちゃにしたり、出発前に洋服を汚しちゃったり、お母さん、お父さんが準備をしている中、色々としでかしてくれちゃいます。

そんな話の筋だけ聞くと、大人にとっては、むしろピクニックに行きたくなくなる話のような気がしてきますが、この本から伝わってくるのは、お出かけ前の子どものわくわく感。

読んでいる時、子どもは「こんなことして、いけないんだ~」という感じでにやりと笑い、大人は「そういう君だって同じようなことしてるでしょ」と思いながら見ている。
最後に「ばんざい、ピクニック」と言って出発すると、やっぱりお出かけって楽しいよねという気持ちにさせてくれるのが、この本の魅力です。

もちろん、林明子さんのやさしく見守るような絵が、そんな世界を作り上げる大きな役割を果たしています。

少し字が多めなので、2歳後半か3歳くらいから。

こんな絵本で気分を盛り上げて、休みの日に子どもたちと少し離れた広い公園や牧場なんかに出かけると楽しい季節です。

春の日差しと白いクロッカス

白のクロッカスが咲いた。
芝生の間から生えるようにクロッカスの球根を植えていて、これは今年植えた球根から。

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PENTAX K-1 Mark II, smc FA77mm Limited F1.8, f/2.8

最近、暖かい日が続いているから、あっという間に花が開ききってしまう。
右後ろに少し見えるのは、1週間ほど前に咲いた紫のクロッカス。すっかりしおれてしまっている。
一緒に咲くのも見てみたかったけれど、こんな風に次々花が咲くのは春の楽しみだ。

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PENTAX K-1 Mark II, D FA Macro 100mmF2.8, f/5.6, +0.7EV

次は何の花が咲くか考えること。そんなことが支えになることもある。

ステイホームにマクロレンズ:春の花たち

被写体に近接して撮影できるマクロレンズ
身近なものでもクローズアップすると、違った一面を見せてくれるから、マクロレンズはステイホームと相性がいい気がする。

今回は鉢植えや庭に咲いた花たちを撮って遊んでみた。

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PENTAX K-1 Mark II, D FA Macro 100mmF2.8, f/5.6

まずは以前も紹介したアネモネ。前回よりも花が開いてきて曲がっていて、その線が面白い。
前回の記事はこちら。

hirune-kumo.hatenablog.com

 

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PENTAX K-1 Mark II, D FA Macro 100mmF2.8, f/5.6

こちらは新しく買ってきたアネモネ。1つ目のアネモネと随分形が違うけれど、たしか両方ともアネモネだったはず…。おしべの数が多い。
遠くから見るとあでやかな花も近づいてみると、なんだか不穏な雰囲気を出している。

 

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PENTAX K-1 Mark II, D FA Macro 100mmF2.8, f/2.8

こちらは先日咲いたクロッカス。マクロレンズで狙ってみたら、朝撒いた水が水玉になって残っていた。透明なガラス玉のように今にも転がって行きそう。

 

hirune-kumo.hatenablog.com

こんな感じで、マクロレンズでクローズアップすると、見慣れたものが別の一面を見せてくれる。
一眼レフをお持ちで、最近出かける機会が減ってつまらないなとお思いの方は、マクロレンズ、楽しいです。

傍から見ると玄関先でかがみこんだり四つん這いになったりしている変なおじさんでしかないけれど…。

紫のクロッカス

紫のクロッカスが咲いた。

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PENTAX K-1 Mark II, FA 77mm Limited F1.8, f/1.8, EV+1.0

毎年この花が咲くと春が来たなと思う。目で見るともう少し濃い紫に見えるのだけど、逆光気味に、カメラをプラス補正して写すと、花弁が透けて見えるように筋が浮き出てくる。

それを見ると毎年ついつい、何枚も写真を撮ってしまう。

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PENTAX K-1 Mark II, FA 77mm Limited F1.8, f/1.8, EV+1.0

早春の楽しみ。

天体写真初心者の撮影記:群馬県・道平川ダム(荒船湖)で夜遊び編

2月最後の日曜日、久しぶりに天体写真を撮りに出かけた。
行先は11月末に出かけた群馬県の道平川ダム・荒船湖。

長野県との県境に近いここは前来た時も思ったけれど、空が暗い。
カシオペア座からおうし座にかけて、冬の淡い天の川が肉眼でも分かる。

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PENTAX K-1 Mark II, FA 28mm F2.8, f/5.6, 20sec, ISO-12800

去年の年末あたりから、群馬県のこの辺りや、富士山の周辺に何回か星を撮影しに出かけているけれど、ここと比べると、富士山周りは空が明るかったなと思ってしまう。

この晩は去り行く冬を惜しんで、オリオン座大星雲やバラ星雲を500mmで狙ってみた。
(上手くレタッチできたら、またブログにもアップします。)

上の写真はその間に撮った、オリオン座とシリウス付近。ぎりぎりプロキオンも写っていて、一応冬の大三角…。

ここの惜しむらくは、星景写真を撮ろうと思うと、高圧電線が目立ってしまうこと。
人里近い趣き、ということかな。

真冬で道路状況がやや心配だったのだけれど、事前に土木事務所のライブカメラを見ると乾いていそうだったので出発。国道254号はその通り乾いていたけれど、国道からダム湖に登っていく道は所々、運転には支障のない程度で凍っていた。

国道254号も峠に近づいていくと道路脇に雪が残っていたりして、雪の少ない地域ではあるけれど、冬場はやはり注意が必要だ。

以前出かけた際の記録と、その時撮った写真はこちらから。

hirune-kumo.hatenablog.com

 

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